保育士のみなさん、保育園での仕事中イライラすることありますか?
「もちろん、あるに決まってるでしょっ!」って声が聞こえてきそうですが、そこには、上司、保護者、子どもに、いろいろなイライラがあると思います。
ベテランの保育士をみても、◯◯組のあの先生はいつもニコニコで温厚なのに、△△組のあの先生はいつもイライラご立腹、、、「できれば同じ部屋で保育したくないなぁ〜」なんてこともあるんじゃないでしょうか。
その違いは、一体どこにあるのでしょう?
誰もがストレスなんて溜めたくないはず。でも、なぜか毎日イライラしてストレスが溜まってしまう、、、実はそんな保育士さんには「ある特徴」があるのです。
今回は、ストレスを溜めやすい保育士さんの特徴とそのちょっとした解決策を簡単にご紹介します!
ぜひ日常のイライラを少しでも解放するための参考にしてみてくださいね。
重要ポイント:ストレスを「感じる」と「溜まる」は分ける
まずはじめに、この記事を読んでいる保育士さんが事前に知っておきたい重要なポイントは、ストレスを「感じる」のと「溜まる」のは『別』だと考えることです。
人は普通に生活していれば、必ずストレスを感じます。
保育園では、ピアノが上手く弾けない、保護者と話すときに緊張する、苦手な先輩と接する、全てストレスですね。
これらは、ストレスを「感じている」状態です。ここまでは誰でも同じです。生きていてストレスを感じないのは、悟りを開いたお釈迦様くらいではないでしょうか。
そこで問題なのは、その「感じた」ストレスを上手く消化できずに「溜め込んで」しまう場合です。
日常生活で「ストレスが多いなぁ」と思う場合、あなたは「ストレスを感じている」のか「ストレスを溜め込んでいる」のか、一度冷静に考えてみましょう。
ストレスを溜めやすい保育士の特徴
では、どんな保育士がストレスを多く感じ、ストレスを溜めてしまいやすいのでしょうか。
まず一番に挙げられるのは、ズバリ「マジメな保育士さん」です。責任感が強く、マジメな保育士さんほど、ストレスを溜め込みやすいのです。
「保育園は集団生活を通していろんな遊びを経験し、食事や排泄などの基本的生活習慣を学ぶ場所なんだから」という思いが強く、「給食をちゃんと食べさせなきゃ」「お昼寝をさせなきゃ」「遊びを用意して遊ばせなきゃ」と常に考えている。
こんな保育士さんは、ストレスを感じやすく溜め込みやすいはずです。
なぜなら、(そのように考えるのは決して間違っていないのですが)子どもたちは決して保育士の思うように動いてくれないからです。
遊びを用意しても参加したくない子がいたり、給食の時間に眠たくなってしまい食欲が出ない子も、頻繁に目にしますよね。
マジメな保育士さんは、そんな子にたいしても「参加させよう」「これだけは食べさせよう」としてしまい、思い通りにならなかった結果、イライラしてしまったり落ち込んでしまったりするのです。
ストレスの原因:保育士の過度な期待からやってくる
ストレスを溜め込みやすい保育士さんが、覚えておくと良いことが1つあります。
それは、ストレスを感じた時というのは、実はその直前に自分の中に「本当はこうして欲しかった!」という期待があるという事実です。
お昼寝の時間に全然寝なくてフラフラしてしまう子どもに「静かにしなさい!今は寝る時間なんだから!他の子が起きちゃうでしょう!」と伝える時、確かに周りの子どもたちの迷惑になるのは事実です。
自分の期待を冷静に理解する
でも、その言葉の裏には「”私が”あの子に寝て欲しいと思っている」という期待があるのではないでしょうか。もしくは「あの子は寝るべきだ」という「強い」思いがあるのかもしれません。
どちらにしても、そういった期待に対して思い通りに物事が進まなかったとき、人はイライラしてしまいます。
主活動に参加してくれない子どもに対して、「私は昨日こんなに準備したんだから、子どもたちはきっと楽しんでくれるはずだ」なんていう期待があったりするんですよね。
ストレスを感じた時は、そこに隠された自分の「(時には過度な)期待」を冷静に考えるようにしてみましょう。
子どものことを考えているつもりでも、意外と自分のプライドや周囲からの評価を気にしてしまっている場合も(?)あると思います。
ストレスフルな保育士にならないための解決策
ということで、ストレスを溜めたくない保育士さんがまずやってみることは、次の通りです。
保育士さんが保育園でストレスを溜めないための第1歩として、思い通りにならなかった時には「そりゃそんな時もあるよねっ!」って大らかに受け止めることを意識してみてください。
子どもが主活動に参加してくれなくても、今は外から様子を見たい時期なのかもしれません。
子どもが給食を食べてくれなくても、ただ眠たくて食べたくないだけなのかもしれません。
子どもが寝てくれなくても、ただ眠たくないだけなのかもしれません。
「◯◯させなきゃ」という思いが強くなると、その通りには動かない子どもたちにイライラしてしまいます。
大人だって、自分がものすごく眠たい時に「早くご飯食べなよ」と言われたり、全然興味のない場所に「楽しいから行こうよ」と言われても良い気分はしないですよね。子どもも同じです。
ただ誤解してはいけないのは、子どもたちに「こうなってくれたら嬉しいな」「先生はこうして欲しいな」と期待することは、決して悪いことではないということ。
以上の点を意識して、ストレスを溜めない保育士として子どもたちを見守っていきましょう!