保育士に限らず、一般的に社会人が転職活動をするとき履歴書と合わせて準備をする「職務経歴書」。

初めて転職活動をする人の中には、履歴書ならわかるけど「職務経歴書」についてよくわからないって人も少なくないはず。
新卒の就職活動では必要のなかった書類ですもんね。
今回は、職務経歴書について「基本的な書き方」と採用担当者の目に止まるような「ワンランク上の職務経歴書を目指すためのポイント」をご紹介します!
「職務経歴書」って一体なに?
職務経歴書とは、履歴書の仕様では書き記せなかった「あなたが過去にどこ職場でどんな仕事をしていたのか」、そして「どんな姿勢で仕事に取り組んでいたのか」を簡潔にまとめてアピールする書類です。
最終的に採用担当者に「この人に会ってみたいな」と、書類審査の段階から次のステップ「面接」へ進めるかどうかの判断材料の1つにもなります。

職務経歴書を通して、あなたが「どんな人(経験・スキル・保育観)」を事前にアピールしておけるので、もし採用面接に至った場合は、スムーズにその話題を元に会話に入れます。
職務経歴書の書き方の基本
職務経歴書は、市販のものでもいいのですが、できれば「自分で作ってみる」ことをおすすめします。

パソコンでワードやエクセルなどを使えば、簡単に作ることができます。簡単な書類作成レベル。
職務経歴書の基本書式としては、次のことに注意しておきしましょう。
- パソコンで作成
- 用紙のサイズは「A4」
- 枚数は1〜2枚でまとめる
- 誤字脱字に注意する
- 前向きな内容、ポジティブな表現を心がける
- 各項目には「見出し」をつけて見やすくする
職務経歴書の書き方のポイント
職務経歴書の見出し項目ごとに、簡潔にわかりやすく書くのがポイントです。
*下の表:スマホの場合は横スクロールしてみてくださいね。
見出し項目 | 記入例 |
①表題 | 用紙の一番上に「職務経歴書」とタイトルを入れる。フォントを少し大きくしたり太字にして見やすくする。 |
②日付 | 職務経歴書を「応募先に提出する日」、郵送する場合は「ポストに投函する日」を記載する。
西暦か和暦かは、一緒に提出する履歴書と統一する。 |
③名前 | 住所や連絡先よりも、少し大きめの文字サイズにして強調すると見やすくなる。
名字や名前が珍しい場合は、ふりがなを振ると親切。 |
④印鑑 | 名前の右横に「押印」するとより正式な書類っぽく見えます。
印鑑は必須ではありませんが、押印する場合は、シャチハタ以外の印鑑を使用する。 |
⑤住所・連絡先 | 履歴書にも同じ情報を載せますが、ここにも正確な住所を省略せずに都道府県から記入する。
連絡先は、固定電話と携帯電話を記載。固定電話を持っていない場合は、日中に連絡が取れる携帯電話の番号のみ記載する。 |
⑥略歴・職務経歴略 | だいたい200字くらいの文字数で、あなたの職歴の概要を記載する。
ここを読めば「あなたの大まかな職歴がわかる」文章を目指す。 詳しく記載する必要はありませんが、応募先に活かせる経験やスキルを中心に書くと興味を持ってもらいやすくなる。 |
⑦職務経歴 | 今までに働いた職場の概要(事業所名、事業所情報、業務内容など)を記載する。
職歴が複数ある場合、古い職場から書くか、最近の職場から順に書くなどいつくかパターンがあります。 どのパターンが正解という訳でもないのですが、やっぱりあなたが応募する業種に近いものを上にする(アピールできるパターンで書く)と良いです。 |
【事業署名】
事業所名は略さずに「◯◯法人◯◯保育園」「◯◯市立◯◯保育園」と正式名称を記載する。 |
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【所属期間】
「◯年◯月〜◯年◯月」という記載をし、その横に「3年6ヶ月」など一目見て何年何ヶ月間所属していたのか書くと分かりやすい。 |
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【事業内容】
保育園や幼稚園なら事業内容は、一目瞭然なのでこの項目は必要ありません。 前職が一般企業などであれば、どんな事業をしている企業かを記入します。 |
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【配属・担当】
保育園・幼稚園であれば「◯歳児担任」と、担任していた子どもの歳や配属先を書く。 |
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【職務内容】
職務内容は、文章よりも「箇条書き」で簡潔にまとめて読みやすくするのがポイント。 保育園では、パソコンでの書類作成や写真などの管理係、園芸の管理係など、保育に直接関係しない内容でもアピールできる部分はたくさんあります。 特にアピールしたい内容があれば、上段に記載すると目に止まりやすいです。 |
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⑧資格 | 履歴書に記載した資格に合わせて、もし履歴書に書ききれなかった資格があれば記載する。 |
⑨スキル・得意分野 | 保育に関連するようなスキル・特技・趣味があれば記載する。
一般的なのは、ピアノやダンスなどの習い事、ボランティア活動などです。 料理や裁縫、スポーツ、映画鑑賞や音楽鑑賞も工夫すれば、子どもたちの為に活かすことはできます。 どのようなスキル・得意分野を持っていて、それを保育にどのように活かせるかを記載してアピールしましょう。 |
⑩自己PR | 保育士の転職では、経験年数やどんな資格を持っているかよりも、「人柄」や「人となり」が重視される傾向にあるようです。
明るい性格、素敵な笑顔、清潔感に気をつけている、チャレンジ精神やどんなことも楽しもうとする姿勢など「あなたの強み」を書きましょう。 ここでのポイントは「具体的な例」も合わせて書くことです。 前職での出来事、学生時代に取り組んでいたこと、普段の生活で気をつけていることなどを引用してアピールできると、採用担当者もあなたについてのイメージが持ちやすくなります。 素直さや社交性、メンタルの強さも保育には欠かせません。自分のステキポイントをしっかりアピールしましょう。 自分でよく分からないという人は、よく遊ぶ友だちや職場の同僚に、さりげな〜く聞いて見ると、意外な強みが発見できるかもしれません。 |
ワンランク上の職務経歴書を目指すためのポイント4つ

1:持っている能力をアピールする
採用担当者は、職務経歴書を通してあなたが経験してきたことを知り、採用後にどのポジションに配置すると良いパフォーマンスができるだろうかとイメージします。
そのときに、特定の学年の担任経験が突出していたり、音楽活動が特色の保育園で働いていた経験があると、即戦力としてポイントが高かったりします。
もちろん、未経験の業務があっても大丈夫!
入社後に配属されるクラスへの参考になるので、職務経歴書には「あなたが経験したこと」「業務で担当していたこと」は、細かいことでも書くようにしましょう。
2:書類の体裁を整える
市販でも売っている履歴書は手書きで書くことが多いですが、職務経歴書はパソコン作成するが一般的です。
保育士の中には、パソコンが苦手という人も少なくないはず。
そんな中で、見栄えの良い職務経歴書を作成できれば、印象アップ間違いなし!
「読む人が読みやすい見た目」を意識しながら、文章の書き始めの位置を揃えたり、項目と項目の間を適度に空けたりすることで、読みやすい書類を作ることができます。
3:前向きな言葉を使う
自己PR文では「前向きな言葉」を使うようにします。
ウソを書いてはいけませんが、自分で苦手だと思っていることでも、見方を変えれば強みになることもあります。
心配性な人や几帳面だと思っている人→きっと準備や計画が得意な人
優柔不断だと思っている人→きっと物事をよく考える人
すぐヒートアップしてしまう人→きっと行動力がある人
こんな感じで、見方を変えればどんな人も才能だらけ。自分の性格を前向きに捉えてアピールしていきましょう。
4:転職コンサルタントにアドバイスをもらう
ちなみに、転職したい保育士さんの中で、知ってる人は知っている賢く転職する方法があるんです。
それは、保育士専門の転職求人サイトの活用です。
サイトに登録すると、転職をサポートしてくれる経験豊富な転職コンサルタントさんが、あなたの担当となって色々なアドバイスをしてくれるます。
プロの転職コンサルタントさんとの面談やメールでのやり取りを通して、あなたのことをもっと知ってもらい、よりアピール力のある職務経歴書に仕上げてみましょう。
転職サイトに登録するのも「無料」で、経験豊富な転職コンサルタントがサポートしてくれるので、活用しない手はありません。
自分で作成するのが不安という人は、ぜひ転職コンサルタントさんに相談してみましょう。
