ご想像の通り、保育士さんが転職するときに重要なポイントの1つが「履歴書」です。
他の保育園とかへ転職は考えているけど、履歴書の書き方が分からずに先延ばしになっていませんか?

こんな方もいるんじゃないでしょうか。
面倒くさそうに思える履歴書も「書き方のポイント」を知っていれば、自分の経験に合わせてスラスラ書けてしまいます。
今回は、保育士転職に特化した使える履歴書の書き方を紹介します!
もくじ
1. 保育士の履歴書:好印象を与える3つポイント
1つめ:丁寧な文と見やすい文字
書類作成などパソコンでの作業が当たり前になった今でも、保育の現場では保護者との連絡ノートなど『手書き』がまだまだ主流ですよね?
習字の先生のような達筆な文字とまではいかないまでも、保護者が読みやすいような丁寧な文字と「先生」と呼ばれて恥ずかしくないような文章は、当然のことながら意識しておきたいです。
2つめ:あなたは何を与えることができるか
採用担当者は、履歴書を通して「この人は私の園に何をもたらしてくれるだろうか?」ということを気にします。
それは製作や音楽などの保育技術かもしれないし、笑顔や明るさなどの存在感かもしれません。
土曜日に出勤できたり、早朝・延長保育まで対応できるなど勤務時間で貢献できるかもしれません。
要するに、志望する園に貢献できることを前向きな言葉で伝えられるようにしましょう。
3つめ:写真はナチュラルな表情で
転職を希望する保育士さんの履歴書を見た時、たいていの人はまず初めに「写真」を見ます。
保育の仕事は対人コミュニケーションが基本。子どもとの関わり、保護者との関わりの上に成り立つ仕事です。
さらに「人は見た目が9割」という本もあるとおり、視覚から得る情報と影響(第一印象)は大きいです。
保育の業界では、派手な髪色や濃すぎる化粧等はあまり好まれません。
証明写真を撮る際は、薄めの化粧に髪は束ね、口角を少し上げた優しい表情を意識しましょう。
2. 保育士の履歴書:「基本項目」の書き方
日付 | 履歴書の日付は「履歴書を提出する日」や「ポストに投函する日」を書くのが原則。「履歴書を書いた日」ではないので気をつけましょう。 |
年齢 | (満 才)とある場合は記入時の年齢を書きます。 |
住所 | 省略はせず、都道府県から番地まで書きましょう。 |
連絡先 | 採用の連絡が取れるように、日中にも連絡が取りやすい番号を書きましょう。固定電話がない場合は携帯電話の番号だけで記入しましょう。 |
メールアドレス | E-mailアドレス記入欄がある場合は、こまめに確認できるものを記入します。「.(ドット)」や「-(ハイフン)」などの記号は丁寧に書きましょう。 |
学歴 | 基本的には高校卒業から記入しましょう。大学や専門学校で保育士資格を取得した場合、その学校の入学と卒業は必ず記入しましょう。 |
3. 保育士の履歴書:「職歴」の書き方
保育士転職の履歴書の中で、重要度の高い項目が「職歴欄」なんです。あなたが今までどんな園で保育をしていたのか、何年働いていたのかを知るための大きな手がかりになります。
保育園で働いていたのか、幼稚園で働いていたのか、別の業界で働いていたのか。どんな前職だとしても、それは他の人には無いあなただけの貴重な経験です。
前の職場での経験を新たな職場で活かすんだという自信を持って記入しましょう。
また「(例)◯◯法人 △△園 入職」の下の行には、「正職員 幼児クラス担任」「臨時職員 乳児クラス補助」など記入しておくと更にわかりやすいです。
面接時に面接官からの質問で「何歳児の担任をしていたんですか?」「0歳児クラスの経験はありますか?」と具体的な質問につながりやすいです。
前職が保育とは違う業界の場合は、面接で「前職で得た経験をどのように保育園で活かすことができますか?」という質問が来た場合に答えられるようにしましょう。
4. 保育士の履歴書:「免許・資格」の書き方
保育に関係する資格を優先して、取得年月順に記入しましょう。
「保育士資格」「幼稚園教諭免許」「普通自動車第一種免許」などが主な資格・免許です。
その他「英検」「漢検」「食生活アドバイザー」「ベビーマッサージ」等、保育や子どもに繋げられる資格もポイントが高まる可能性があります。自分をアピールするための効果的な欄です。
5. 保育士の履歴書:「趣味・特技」の書き方
幼い頃から継続していること、現在はやっていないけれど継続していたこと、または最近始めたことがあれば、それを書きましょう。

「趣味・特技」というのは改めて考えてみると、書くのがなかなか難しい人も多いと思います。
普段から意識しているものではないと思うので、「趣味・特技」を考える時は「普段自分はよく何をしているか」を考えてみると分かりやすいかもしれません。
カラオケによく行く人は特技は「歌うこと」ですし、よく本を読む人は特技に「読解力」と書いてもいいと思います。
ここで大切なことは、趣味・特技の欄にはあなたの人柄が大きく反映されるということです。スポーツが好きなのか、読書が好きなのか、楽器演奏が好きなのかで印象が随分変わってくると思います。
それぞれに良い悪いがあるわけではありませんので、無理して苦手なことを書いたりする必要はありません。
どんな趣味でもそれぞれの個性ですから、もし面接時に話題になった時に広げて話せる内容を書くと良いでしょう。

今までに熱中したこと、いま熱中していることはあなたを表現する大きな要素になっていると思います。
見方次第でどんな趣味・特技も保育に繋げることは可能です。
ただし、「保育園の先生」という一般的なイメージがあるので、「競馬」「パチンコ」等のギャンブルの記入は控えた方が良いかもしれません、、、当たり前ですよね。
6. 保育士の履歴書:「志望の動機」の書き方
さて、ここまで保育士転職の履歴書の書き方についてみてきましたが、この『志望の動機』がなんといってもイチバン頭を悩ませる部分ではないでしょうか。

志望動機で書くべきことは「なぜその園を選んだのか」「なぜそこで働きたいと思ったのか」です。
同時に「なぜ前の職場を退職したのか」「どのような保育をしたいと考えているのか」についても、面接時に話題になりやすい部分。
まずは、志望する保育園が園ごと、もしくは法人ごとに持っている「保育理念」や「保育方針」を知り、共感できる点を書くことが基本になります。
その保育理念や保育方針に対して、自分の過去の経験を踏まえた具体的な体験談を書くことで親近感が出ます。
(例)「私は保育現場で◯◯(場面)を何度か経験し、子どもにとって△△(習慣・明るさ・素直さ等)が大切だと感じていました。そこで△△を理念に掲げている貴園で、自身の経験を活かして保育をしたいです。」
また、近年圧倒的に数を増やしている小規模保育園を志望する場合は、
(例)「以前の職場よりも一クラスあたりの人数が少ない貴園で、個々の発達に沿ったより丁寧な保育を実践したいと考えています」
など志望する園の特色を意識した内容を含めると、面接時に話題になりやすく、共感も得られやすいですね。
7. その他の欄の書き方
本人希望記入欄
法人経営で保育園が複数ある場合は、希望する園の名前を記入しましょう。
臨時職員(パート職員)の場合は、希望する曜日、時間帯があればここに記入しましょう。
また、子育て中の方は子どもの病気・お迎え・学校行事等で休みが必要となる可能性がある場合は、その旨も記入しましょう。
通勤方法・通勤時間
家を出てから転職を希望する保育園に到着するまでの時間を記入しましょう。
通勤方法は、徒歩・自転車・電車・バス・自家用車など自分の通勤方法を記入します。
扶養
家族手当や扶養手当に関係するため、履歴書記入時の現状を正確に書きましょう。
さいごに
保育士の転職で大きなポイントとなる「履歴書」についてご紹介しました。
採用担当者があなたのことを知る大きな手がかりとなるとともに、面接時の質問を決める情報源ともなります。
保育士さんの転職で履歴書を書くときは、特に「職歴」「免許・資格」「趣味・特技」「志望の動機」について、面接時に予想される質問を、意識しながら記入することが大切(ここ重要!)。
それでも不安な人は、保育士専門の転職求人サイトの中には担当者が事前に履歴書チェックもしてくれるサポートもあるので、サポートをフル活用するためにもぜひ登録しておきましょうね!
それに今はもう保育経験者だから、経験者の転職って何を書いて何をアピールすればいいのか分からない!