『今働いてるこの保育園、絶対に私に合わないんだけど、、、年度途中で辞めてもいいのかな?』
今回の記事は、現在保育園で働いている保育士さんの中でも、年度途中で辞めようかどうか悩んでいる方に読んで欲しい内容です。
年度途中で退職することは、他の職員や保護者に迷惑をかけてしまうことにもなるし、なにより担任をしている子どもたちを心配させてしまうことにもなります。
ただし、心から辛い状況にあっても無理して頑張ってしまう保育士さんが多いのが現実です。
しかし、その無理な頑張りが原因で自分の心や体を傷つけてしまい、保育士として働けない状態になってしまう場合もあります。
そんな状態になってしまっては、子どもたちに先生のかっこいい姿を見せてあげることなどできません。
『ホンネを言えば今すぐ辞めたい、でも年度末までは頑張らなきゃとも思う、、、。』
今回はそんな保育士さんのために、年度途中で辞めることのメリットとデメリットとなんとか年度末まで働くための良い方法をご紹介したいと思います!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
もくじ
一般企業での途中退職(保育業界以外)
そもそも、一般企業では保育園ほど年度途中の転職には厳しくないようです。
というのも、一般企業は4月〜9月を上半期、10月〜3月を下半期として社内体制を整えることが多く、転職の求人も春と秋に募集が増えます。
さらに年中無休で営業しているようなサービス業、飲食店などは転職時期など関係なく、1年を通して退職・転職が行われています。
ちなみに、保育と同じ介護業界でも年度途中という概念は薄く、従業員の都合によって退職・転職は行われます。
保育園・保育業界の年度途中に退職する対する見方

一般企業と比較すれば、保育園はある種「特殊な環境」ということになります。
保育業界では、「年度途中で辞めるなんてありえない!」といった業界の雰囲気が常識化しています。
これには保育園独特の運営形態が関係しているからなんです。
- 毎年ギリギリの人数しか採用しない
- 担任を持つと1年間単位の責任が生まれる
- 子どもがかわいそう
こういった理由から、保育士が年度途中で辞めようとすると、なぜか周りからバッシングが起きます。
しかし、これだけはしっかり覚えておいた方がいいのですが、
『保育士が年度途中で退職することは、マナー違反ではあっても、ルール違反ではありません』
上司の感情論に惑わされないように注意
保育士といえど雇用されている身であれば、法律上1ヶ月以上前に上司に伝えれば、退職ができます。
年度途中で辞めたい意思を園長先生に伝えた時に、「それはできないわよ」というのは、「他の保育士に迷惑がかかるでしょ」「残された子どもたちはどうするの」といった感情論を話しています。
法律上は、なんら問題はないわけです。
それに、そもそも年度途中で辞めたいと思う保育士さんは、そういうことも知った上で、それでも今が辛いから、心も体もボロボロだから、辞めたいと訴えているはずです。
他の保育士や残された子どもも大事ですが、「今苦しんでいるわたし」のことは大事じゃないのかと思ってしまいますよね。
とはいいつつも、現実は、いくら法律的に問題ないとしても、保育士が年度途中で辞める時には感情論としての問題がいくつか生まれてしまいます。
保育士が年度途中で辞めるメリットとデメリット
ここからは、保育士が年度途中で辞める場合のメリットとデメリットを考えてみます。
ちなみに、デメリットよりもメリットの方が大きいと思える時は、間違いなく年度途中でも退職・転職を決意した方が良いのは間違いありません。
いますぐアクション(転職活動)を起こしましょう。
年度途中で辞めるデメリット
年度途中で退職する時のデメリットは、周囲の「感情論」が大きな問題になります。
「子どもがかわいそう」「責任感のない人ね」「他の保育士が大変になるのよ」「先輩たちにこんなに世話になっておいて」、、、みたいな心に訴えかける理由です。
年度途中で辞めようか悩んでいる保育士さんは、きっと優しくて思いやりがあって一生懸命な方だと思います。
だから、この周囲の感情論に対する罪悪感と、自身の辞めたい本音の板挟みになってしまうのです。
もし、「(子どもとは他の保育士とか)そんなこと私には関係ないねっ」とバッサリ切り捨てられるような人なら、この記事にたどり着くことなくすでに保育園を辞めていると思います。
▼転職の時にマイナスイメージがつくかも
もう1つの理由は、次の転職時に不利になる可能性があることです。
あなたが園長先生だったとして、年度途中で退職した保育士が転職の面接でやってきたら何を思いますか?
「この人はどうして前の園で年度途中で辞めたのだろう」「うちの保育園でも合わなければまた年度途中で辞めてしまうんじゃないか」
残念ながらそう思われても仕方ありませんよね。
何度も繰り返していますが、業界が年度途中の退職を嫌う慣例を持っていて、感情論が強調される文化があるのが保育士の世界です。
よって、年度途中で退職するデメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
- 「罪悪感」という感情が生まれる
- 次の転職時にマイナスイメージがつきやすい
年度途中で辞めるメリット
では、保育士が年度途中で辞めるメリットはなんでしょうか。
これは、もう1つしかありません。
▼心身の不健康な状態から抜け出すチャンス
毎日「苦しい」「つらい」「楽しくない」と思いながら涙をこらえて仕事をしているあなたは、きっと心も体もボロボロのはず。
これ以上頑張ったら、心や体に不調が出てくる可能性もあります。
食欲がなくなったり、心から笑えなくなったり、突発性難聴や出勤時間になると頭痛や腹痛が出るなど体に不調が現れることもあります。
そんな心と体の不健康な状態から抜け出せること、それが年度途中で退職するメリットです。
いくら今担任している子どもたちのことが心配とはいえ、心も体もボロボロのあなたがこのまま保育するよりも、他の保育士に任せた方が子どもたちのためになるかもしれません。
▼長期的な視点で保育士人生を考える
また、長いスパンで保育士として働くことを考えてみることも、とても大切です。
『今』あなたが無理をして頑張り過ぎて体や心を再起不能にしてしまったら、もう保育士はこりごりだと思ってしまうかもしれません。
転職したり休職することで環境を変えれば、保育士として成長して『この先』も保育士を続けようと思えるようになるかもしれません。
そうすれば、あなたが何十年と保育士を続けた時に、出会う可愛い子どもたちにも良い影響があります。
『今』目の前にいる子どもたちのことも大切ですが、それと同時に、『未来』に関わる子どもたちや自分の心と体のことも考えると、年度途中での退職・転職はあなたにとって十分なメリットなるでしょう。
今すぐ転職したい保育士におすすめ転職活動方法
年度途中で転職するメリットを聞いて、「言いたいことはわかるんだけど、それでもやっぱり、、、まだためらってる。」と踏ん切りのつかない保育士さんも多いと思います。
むしろ、自分の心や体を犠牲にして、年度末まで担任を続けようとするその責任感こそ、保育士の鏡だと思います。
そこで「年度途中で転職したいけど、年度末までは頑張って、来年度から別の園に転職しよう」と考えている保育士さんにオススメの転職活動方法をご紹介します。
それは、今すぐに無料で活用できる保育士専門の転職求人サイトに登録することです。
周囲の保育士仲間や知り合いの中から既に耳にしたことがあるかもしれません。
保育業界での転職活動方法として、多くの保育士さんが利用していて、もはや一般化していますよね。
保育士専門の転職求人サイトを賢く活用する
ちなみに、保育士専門の転職求人サイトとは、登録から求人紹介まで全て無料で使える転職サービスです。
給料や職場環境など希望条件にあった求人探しはもちろん、職場見学や面接の日程調整、待遇面(給料や休日)の交渉なども、あなたに変わってキャリアコンサルタントさんがおこなってくれます。
年度途中で辞めたいと考えている保育士さんでも、いまから転職活動を始めることで、次年度への希望が見えるようになり、良い意味で気が紛れて「3月まではこの子たちのために頑張ろう」と改めて思えるようになると思います。
ただし、どうしても年度途中で辞めたい、心と体に負担がかかってつらい状況にある保育士さんは、無理はせずに年度途中の退職をおすすめします。
来年度以降の転職を視野に入れながら、今年度だけは頑張ろうと思う保育士さんは、ご紹介する転職サイトにとりあえず登録して転職活動を並行して進めてみてくださいね。