【切実】保育園に子どもを預けるなら保育士をもっと信頼して欲しい《保護者への本音》

突然ですが、あなたは『保育園に子どもを預ける』ことについてどう思いますか?

子どもを保育園に預けることが当たり前の時代、生まれて数ヶ月の子どもや1歳になって、すぐに保育園にやってくる子どもがとても多くなりました。

実はこの傾向が、いわゆる待機児童問題に関係しています。

しかし、保育士の視点からみれば、子供が0歳〜2歳で親から離れて保育園で生活するというのは「ん?集団生活にはちょっと早いんじゃない?」と思う年齢ですよね。

本来であれば「子育て」というのは、家庭の仕事です。

まだまだ親と一緒に過ごした方が良い年齢なのに、今の社会はそんな小さな子どもたちを何時間も保育園に預けることが当然のようになってきています。

というわけで、今回は保護者のみなさんに読んでもらいたい、以下のような保育士の主張(本音)を交えた記事内容です。

  • なぜ「子育て」という仕事が家庭から保育園へ移ってきたのかについての考え方
  • 子どもを預けるのであれば預けるなりの保育士への信頼と協力を(本音)

保育士さん、保護者さんの両方に読み進めてもらえるとうれしいです。

なぜ「子育て」が家庭から保育園に移ったのか

いまやたくさんの親が我先にと、0歳〜2歳の子どもを保育園に預けるようになってきた背景には、いくつもの理由が重なっています。

国自体も、子どもを保育園に預けて両親に働いてもらおう!という政策を、ここ何年も続けていますね。

  • 働きたい親が増えた背景に合わせて保育園に預けやすい制度に変わってきたのか
  • 制度が変わり子どもを預けやすくなった背景から親が働くようになったのか

これはどちらが先かはわかりません。

しかし、特に大都市の待機児童問題からもわかるように、子ども(特に0歳〜2歳)を預けたい親が増えていることは事実。

現場で働いている保育士さんも、数年前との変化を肌で感じていることと思います。

なぜ、昔は家庭で行うことが当たり前だった「子育て」という仕事が、現代では保育園がやっているのでしょうか?

子育てを保育園へアウトソーシングする時代

『アウトソーシング』という言葉を聞いたことがありますか?

一般企業などでよく使われる言葉で、日本語にすると「外部委託」です。本来なら自分の会社でする業務内容を(会社の健全運営やより高い質を求めるために)お金を支払って外部に委託すること。

【アウトソーシングのメリット】

  • 仕事の効率化
  • 付加価値がつく
  • コスト削減

アウトソーシングを子育てに例えるなら、こんな感じじゃないでしょうか。

【子育てをアウトソーシングに例えると】

今までは夫婦2人共働き生活で「家事」も分担していたけど、子どもが生まれて「育児」も増えたから家庭内業務が増えてしまった。

だから保育園に預けて「育児」というサービスを購入しよう。

つまり、「育児」という家庭での仕事が「保育園」へと移ったのは、まさにアウトソーシングすることで親にメリットがあるからだと考えることもできるわけです。

▼①仕事の効率化

仕事・育児・家事を全部家庭内でやるよりも、分担できるところは分担して「仕事の効率化」になる。

▼②付加価値がつく

保育士という国家資格を持った保育のプロに預けることで、子どもの発達に合った援助をしてもらったり、英語や運動、歌遊び、字の読み書きを教えてもらえるので「付加価値がつく」

▼③コスト削減

子どもの保育園に預けてその間働いた方が、保育園料よりも稼げて収入が多くなるという考え方は、見方を変えれば「コスト削減」です。

もちろん、子どもを保育園に預ける理由というのはいろいろあって、保護者が体調を崩している、親の介護が必要など、単に経済的な理由だけではないと思います。

子ども預ける保護者への保育士の本音

さて、なぜ子どもを保育園や幼稚園に預けることが、現代では当たり前になったのかについてみてきました。

そこにはきっと需要があるからで、子育てをアウトソーシングすることで親が得られる利益が多いからじゃないのか、ということがわかってきました。

ただし、もしそうなのだとしたら、、、。

いつも元気でニコニコしている先生でも、さすがに言いたいことがあります!!

本音①:子どもはモノじゃない

『子供はモノじゃない?そんなこと当たり前じゃないっ!』

こんな風に言わなくても、当たり前なのですが、子育て・幼児教育の専門家である保育士から言わせてもらうと、子どもはもちろん「モノ」ではないのです。

その点が、一般企業が業務をアウトソーシングするのと、一般家庭が育児をアウトソーシングすることの唯一の違いで、埋めようのないほどの溝がある差です!

▼子どもは3歳までが大事

子どもは、生まれてから3歳までに親との絆を1番強く育みます。

その大事な時期に、毎日長時間保育園で過ごすのは不自然なことであると、お父さんお母さんには知っておいて欲しいのです。

子どもがまだ保育園の頃は「可愛いかわいい」かもしれませんが、小学生・中学生になって知識と知恵と力がついてくると「こんな子に育てた覚えはない」「私たちの子どもじゃないみたい」なんてことになりかねません。

子どもを保育園に預ける理由がいろいろあると思いますが、せめて、少しでも早くお迎えに来てあげて、家でたくさん一緒に過ごしてあげてください。

子どもが「保育園好き、楽しい」と言ったときに、大好きなお父さんお母さんを困らせないように気を遣って言っているのかもしれない、ということも知っておいて欲しいのです。

本音②:保育士への信頼と協力も

子育てを保育園にアウトソーシングすることが当たり前のこの時代、保育士と親がそれぞれの役割を意識して子どもと関わることが、きっと大切なんだと思います。

この数年の間に、保育士は『親を育てる』ことも仕事の1つになってきています。

以前なら赤ちゃんが生まれれば、家庭で子育てをして、親自身が少しずつ親として成長していくことができました。

しかし今は、親が子どものことをあまり知らないまま時間が過ぎてしまうことが多いのです。

そこで保育士は、保護者を育てるためのコミュニケーション能力と説得力向上に努める必要が出て来ました。実は、最近「家族援助」の研修も、あちこちで開催されているんです。

▼子どもを保育園に預ける保護者にお願いしたいこと

保護者さんにお願いしたいこともあります。子どもに良く育って欲しいと思うのは親も保育士の同じです。

子育てをアウトソーシングするのであれば、子どもをより良く成長させてあげられるように、『保育士を子どもの専門家として尊敬した上で、素直にアドバイスを聞く姿勢を持って欲しい』のです。

さいごに

待機児童問題で0歳〜2歳の子どもを保育園に預けることがどういうことなのか、改めて考える必要があるのではないでしょうか。

もし、これで保育園に子どもを預ける親がいなくなったら、私たち保育士の仕事もなくなってしまうので、それはそれで困る気もしますが(笑)

この保育士の声が、1人でも多くの保護者さんに届くよう願っています。

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