保育士さんが転職するときに、イチバン重要な場面となる「面接」。これをクリアできなければ、転職することができない登竜門です。

今回はそんなあなたに、保育士転職の面接ではどんな質問が多いのか、どんな答え方をすればいいのか、いくつかヒントをご紹介したいと思います。
1.保育士転職の面接:「自己紹介」
保育士転職の面接で多いのはコレ。面接が始まって早々に聞かれて、いきなり自分で話す時間が与えられること。

「まだ緊張してるのに、いきなりそんなのやめて〜!」って気持ちになりますが、やっぱりそこは転職に避けては通れない面接です。面接の主導権は採用側(面接官)にあります。
自己紹介をする時間は、1分間〜3分間だったりすることが多いですが、もし何も準備をしていないと、、、1分間しゃべり続けるのもなかなか大変ですよね。
この自己紹介を通して、採用担当者はあなたの「第一印象」を持ちます。自分が1番緊張しているタイミングで、面接の印象が決まっちゃうなんてハードルが高いですよね。
でも、裏を返せばここで「好印象」を与えることができれば、あとの面接がイイ雰囲気の中で進んでいくはず。
面接の自己紹介で気をつけたい2つのポイント
面接時の自己紹介で「好印象を残す」のために気をつけたいことが主に2つあります。
ポイントは「相手(面接官)と目を合わせること」と「笑顔」です。
保育は対人コミュニケーションの仕事。いくら緊張しているとはいえ、面接の時に面接官と目が合わないというのは、「この人は保護者や子どもと関わるときも目を合わせないのでは?」という印象を持たれてしまいます。
そこで、まずは「目を見て話す」ことを意識したいところ。
もしあなたが人見知りな場合、面接官を「自分の採用合否を左右する人」だと思うと力が入ってしまうかもしれません。
そんな時のコツは「園で保護者と話すときのように」です。そうすれば、前職でやっていたことなので余計な力が抜けていくでしょう。自然と「笑顔」にもなると思います。
面接で話す自己紹介の話題(内容)
自己紹介で話す内容は、あなたが「どんな人なのか」を大まかに分かってもらえるような内容を短く話すと良いでしょう。
- 名前・居住地・保育経験年数
- 過去の保育経験で印象的だったこと(出来事とそこから学んだこと)
- なぜ保育士になろうと思ったか
- 自分の得意なこと(製作、音楽、運動等)
- 昔から継続していること
- 休日の過ごし方…etc
2.保育士転職の面接:志望動機
保育士転職の面接で、必ず聞かれると言っても過言ではないこの質問。

数ある保育園・幼稚園の中から「なぜウチを選んだのか」「なぜウチで働いてみたいと思ったのか」は、採用担当者の気になるところ。
嘘をつくのは良くありませんが、理由は1つだけではなく最低2つか3つは用意しておきたいですね。
ポイントは、ネガティブな理由や金銭的な理由は出さないことです。
例えば、「前職場の主任が考え方合わなくて」や「以前の園では残業が多くて」などと伝えてしまうと、採用担当者は「ウチの園でも同じような理由で辞められるかもしれないな」と思ってしまいます。
志望動機の答え方(例)
そんな場合に全般に使えるのは、以下のような内容です。

また、結婚・出産等で以前の職場を退職した場合には、その旨を伝えるとともに、

と付け加えると、再就職を希望する理由が明確になりますね。
面接担当者は、「この人はウチの園でどんな働きをしてくれるのだろう」ということを気にしています。

このような、面接担当者のニーズにあった答えを用意しておきましょう。
3.前の保育園・幼稚園など前職の退職理由
保育士転職の面接ということは、以前にどこかの園で(もしくは違う業界で)仕事をしていたということ。
採用担当者が気になるのは「転職の理由(なぜ以前の職場を辞めたのか)」です。
理由は人それぞれあるかと思いますが、やはりここでも重要なポイントは「ネガティブな理由・金銭的な理由は出さない」ことです。
(ホントのトコロはひとまず置いといて)「イヤな先生が多くて」「給料がものすごく安くて」と、前の職場を辞めた理由を話すのは印象が良くありません。
それよりも、


というような内容を伝えると、良い印象に繋がりやすいと思います。
4.前の職場で苦労したこと・学んだこと
面接官としては、「転職する前の保育園(幼稚園など)でどんな経験をしたのか」ということも、採用するための判断材料として知りたいところです。
学んだことについては、新卒で入職したのであれば、
- 「社会人としての基礎・保育者としての基本を多く学ぶことができた」
- 「子どもとの関わり方はもちろんのこと、日々の保育計画や行事の準備を通してスケジュール管理が上手くなった」
なども回答材料になるでしょう。
自分がどのように向き合ったのかをアピール
苦労したことについてのポイントは「その苦労や不得意なことに対して自分がどのように向き合ったか」を一緒に伝えることです。
例えば、こんな感じ。

例1:「ピアノの演奏が苦手だったので、毎日必ず30分は家でピアノの練習をするようにしていました。」
例2:「主活動をスムーズに進められるように活動の流れを紙に書き出して準備をしました。」
例3:「保護者との関わりに自信がなく最初は上手く話せなかったのですが、子どもの様子を手紙で伝えるなどして信頼関係を作るようにし、次第に保護者の方と話ができるようになりました。」
自分が苦労したことや不得意なことを話すときは、「どうやって克服したか」「どのように向き合っているか」も伝えるようにしましょう。
5.過去に担任(担当)した子どもの年齢・回数

採用する側としては、「今まで何歳児の担当をしたことがあるのか」も気になるところです。
ただし、ここまでに見てきた質問と違って、担任する子供の年齢はもともと自分の力(権限)で決められることではありませんよね。なので、この質問があった場合は、ありのままを伝えればいいでしょう。
5年の経験がある保育士でも、5年間4・5歳児しか担任していない保育士もいれば、乳児のみの経験しかない保育士もいます。また、担任は持っておらずフリー保育士として、全年齢と関わった経験がある場合もあります。
プラスアルファの情報でアピール!
それらの経験をどのように受け取るかは採用側次第ですが、この質問を受けたらプラスアルファの情報も伝えてみましょう。
- 「今まで担任した中で一番やりがいを感じた年齢」
- 「印象に残っている出来事」
- 「今後担任してみたいと思っている学年とその理由」
以上、今回は保育士の転職の合否を左右する大きな要素「面接」で、よく聞かれる質問とその回答方法のヒントについてご紹介しました。
これらのヒントを参考に、自分の過去の経験を踏まえた回答を用意して、保育士転職の面接を成功させましょう!
どんなことを聞かれるのか心配、、、。